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<成人式>震災経験 穏やかな日常の尊さ学ぶ/山元

式典を終え、感想を述べ合う佐藤さん(左)と平間さん

 宮城県内の多くの自治体で13日、成人式が行われた。東日本大震災の被災地では、多くの新成人が、復興が進む古里への貢献を誓った。県によると、今年の対象者は県内で2万4018人。前年と比べ294人増えた。

 「東日本大震災を経験し、当たり前だった生活が当たり前ではないと知りました」「ここにいる誰もが苦しみや葛藤、悔しさを抱えて歩んで参りました」
 山元町つばめの杜ひだまりホールに新成人101人が集った同町の式典。新成人の言葉を述べた会社員佐藤大海(だいな)さん(20)は、穏やかな日常の尊さを語った。
 佐藤さんは震災時、町沿岸部にあった山下二小の6年生だった。地震発生後、迎えに来た母親と学校から2キロほど内陸部に離れた自宅に戻った。津波に気付き、家族と車で逃げた直後に泥水にのまれた。車が木に引っ掛かり、別の車で避難しようとしていた4歳上の兄に助け出された。
 家族6人は入学予定だった山下中に避難した。「雨の日はうるさくて寝られなかった」というテントから教室に通った。入学式は皆が私服で、避難住民に祝ってもらった。
 佐藤さんと共に壇上に立った仙台白百合女子大2年の平間海夏(かな)さん(20)は震災直後、在籍していた山下一小で、トイレ用の水くみのボランティアをした。「友達も親も皆やっていたので当然と思った。復興が進んだのも町の皆が頑張ったからだと思う」と振り返る。
 平間さんは新成人の言葉で「さらに魅力のある山元町にすることは、私たちの使命」と力強く語った。


2019年01月14日月曜日


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