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<成人式>古里に恩返しを誓う 宮蘭フェリーで働く岡崎さん/宮古

友人たちと笑顔で記念写真を撮る岡崎さん(右から2人目)=宮古市民文化会館

 東北各地で成人式が行われた13日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地では、出席した新成人が復興途上にある古里の再生への誓いを新たにした。

 復興のけん引役の期待を受け宮古市に昨年6月、北海道室蘭市と結ぶ岩手県初の定期フェリーが就航した。最前線の宮古港フェリーターミナルで働く岡崎海帆(みほ)さん(19)は、市民文化会館であった式に友人と臨んだ。
 定期フェリーを運航する川崎近海汽船の関連会社に勤め、経理や電話予約、窓口業務をこなす。「今までより責任感を持って仕事に当たりたい」と話した。
 市内の高校を卒業後、入社1年目は八戸市で業務の基礎を学び、フェリー就航を機に地元に戻った。「少しずつ復興が進むのはうれしい。でも、まだ震災の爪痕は残っている」と、間もなく震災から8年になる古里に心を寄せる。
 震災発生時は小学6年だった。卒業式の練習を終えたところに大きな揺れがきた。「怖かった。今でも人生で一番大きな出来事」
 内陸部にある小学校は大きな被害を免れた。だが真っ黒い津波が防潮堤を乗り越え、住み慣れた街を襲った映像は忘れられない。
 「みんな優しくて、空気がおいしい。そんな宮古に少しでも恩返しすることができたら」。二十歳の誓いは素朴で力強い。


2019年01月14日月曜日


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