福島のニュース

<成人式>カプセル開封、手紙と再会 古里への思い確認/福島・飯舘

タイムカプセルから取り出した自分宛ての手紙を読む新成人

 東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた福島県飯舘村の成人式が村の交流センターであり、新成人42人は離れて暮らす古里への思いを再確認した。村が保管していたタイムカプセルの開封もあり、参加者は二十歳の自分に宛てた手紙と再会した。
 手紙は2011年12月ごろに書かれた。新成人は当時、中学1年。原発事故に伴う全村避難で9カ月遅れて開かれた小学校の卒業式に出席した後、将来への思いなどをつづった手紙をカプセルに納めた。
 宮城学院女子大2年渡辺栞さん(20)=仙台市=の手紙には「生きていますか?」「意気地なしにはならないで」とあった。「事故後、避難したり引っ越したりして、将来が分からなくて不安だったんだと思う。(当時の自分に)今は大丈夫と伝えたい」と笑顔を見せた。
 式の実行委員長で立正大2年の河原渚さん(20)=東京都=は「村で成人式ができてうれしい。村とは今後も関わり続けたい」と話した。
 菅野典雄村長は式のあいさつで「これからも飯舘はエールを送る。自分の人生を切り開いてほしい」と語った。
 村の避難指示は17年3月に帰還困難区域を除き解除された。新成人は全員、村外で暮らしているという。


2019年01月14日月曜日


先頭に戻る