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<成人式>避難先から再生を決意/福島・大熊

記念撮影のひな壇に並ぶ新成人=いわき市平のグランパルティいわき

 東北各地で成人式が行われた13日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地では、出席した新成人が復興途上にある古里の再生への誓いを新たにした。

 原発事故で全町避難する福島県大熊町の成人式はいわき市で行われた。避難先から駆け付けた83人の新成人らは、今春一部地区で避難指示解除が見込まれる古里の復興へ決意を示した。
 式辞で渡辺利綱町長は「成長した皆さんに元気づけられた。諦めず、町の再生へ進む」と強調。新成人代表の武蔵野大2年夏目裕大さん(20)=東京都=が「町を支えられるよう精進したい」と誓った。
 震災時に小学6年だった新成人は避難先の中学校に入学したケースが多い。昨年まであった大熊中校歌の斉唱は今回なかった。
 いわき市内の中学高校に通った東北福祉大2年宗像梨緒さん(20)=仙台市=は「大熊を離れて、初めて古里の良さを感じられるようになった。特別支援学校の教員になり、福島の復興に関わりたい」と話した。
 町内の学校で学んだ経験がない新成人は今後も増えるため、町教委は今回初めて事前に意向を調査。対象者129人のうち91人が回答し、66%が「町の式のみ参加」、19%は「町と避難先両方に参加」だった。実施場所はいわき市が74%で最も多かった。
 町は今春、大川原地区の新庁舎で業務を始める。来年の成人式を町内で行うかどうか今後検討する。


2019年01月14日月曜日


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