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アイヌ民族はヒグマと共生していた・・・ 秋田県立博物館で資料展示

アイヌ民族の精神性を宿す狩猟道具や写真が並ぶ企画展

 北海道のアイヌ民族とヒグマの共生の歩みをたどる企画展「キムンカムイとアイヌ−春夏秋冬」が、秋田市金足の秋田県立博物館で開かれている。アイヌ民族文化財団(札幌市)と同博物館の主催。歴史を重ねた四季折々の営みを伝える道具や資料を通じてアイヌ民族に宿る精神性に迫る。23日まで。
 アイヌ民族は山に生きるヒグマをキムンカムイ(山にいる神)と呼び、敬った。成獣の食肉や毛皮が暮らしに恵みをもたらし、人々は子グマを育てた後に神の国に霊送りする儀式「イヨマンテ」を行うなど、独特の関係性がうかがえる。
 企画展では、実際に使われた狩猟具やアイヌ文様が描かれた民族衣装など約310点を展示。北前船の寄港地としてアイヌ文化との交流があったにかほ市で見つかった交易品や、狩猟を通して自然との共生を探り続ける秋田のマタギに関する資料も並べている。
 県立博物館の角崎大・学芸主事は「人間と動物を巡る『距離感』を考える貴重な機会。クマとの共生が求められる現代にも通じるものがあるのではないか」と話す。
 午前9時半〜午後4時。入場無料。15日は休館。連絡先は秋田県立博物館018(873)4121。


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2019年01月15日火曜日


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