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新成人に聞きました 仙台に若者定着の鍵は? やりたい仕事や働きたい企業「地元にあれば残る」

式典会場に向かう仙台市の新成人たち。進学や就職で故郷を離れる若者も少なくない

 学都の仙台市は東北各地から学生が集まる一方、進学や就職を機に若者が離れてしまうことが課題とされる。市は地元定着の対策を強化するが、今のところ流出に歯止めは掛かっていない。なぜ若者たちは仙台を離れるのか。残るにはどのような条件が必要なのか。13日にあった仙台市成人式の会場で二十歳の本音を聞いた。(報道部・吉田千夏、長谷美龍蔵)

 太白区出身の東北福祉大2年伊藤仁美さん(20)は、養護教諭を目指して勉強中。「あこがれている恩師と一緒に働くことが夢」と熱く語る。卒業後も仙台に残ることに迷いはない。
 泉区出身の東北大2年藤田隆之介さん(20)も「地元が好き。卒業後も仙台に残る」と話す。ただ、「入りたい企業が地元にあるのかどうか」と不安もよぎる。残るため、市職員など公務員の道も視野に入れる。
 「県外に出て、仙台は住みよい街だと分かった」と話すのは宮城野区出身の会津大2年森谷亮太さん(20)。卒業後は地元へのUターンを望むが「仙台にも存在感の大きい企業はあるが、選択肢が少ない」と悩む。
 泉区出身の電気通信大1年佐藤暖(だん)さん(20)も進学で東京に移り、故郷の魅力を再認識した一人だが、卒業後に戻るかどうかは決めていない。将来はゲームソフトの開発を目指す。「やりたい仕事は東京に多い。戻るなら起業しなければならない」と強調する。
 市外での飛躍を決意する人もいる。
 長野県のホテルで働く太白区出身の会社員鳥畑真胡さん(20)は「親から独り立ちしようと仙台を離れることに決めた」と明かす。青葉区出身の立教大2年鈴木純麗(すみれ)さん(20)は、米国でチアリーダーを務めるのが夢で、「実現できるのは東京しかない」と確固たる信念で東京に進学した。
 「仙台に残るかどうかは今は白紙。就職のタイミングで働きたい企業があれば残る」。若林区出身の東北大1年今野杏さん(19)の判断基準は明快だ。「若者が仙台を離れるのはやりたいことがあるから。一概には悪いこととは言えない」


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2019年01月16日水曜日


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