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大館の「鶏めし」パリ進出、駅弁文化定着狙う 花善が現地法人設立

昨年、リヨン駅に設けた駅弁の臨時店舗前に並ぶ八木橋社長(右から2人目)ら。「鶏めし」の味は現地で好評だった(花善提供)

 駅弁「鶏(とり)めし」を製造販売する花善(大館市)は昨年11月、フランスに現地法人「パリ花善」を設立した。高速列車TGVが走り、日本食が受け入れられている現地に駅弁文化を根付かせるのが狙い。八木橋秀一社長は「駅弁イコール鶏めしという流れをつくりたい」と意気込む。
 初仕事となるのが、パリで18〜31日に開かれる秋田県フェアへの参加。日本航空などが企画したこのイベント期間中の6日間、鶏めしや鶏めしおにぎりなどを調理して販売する。
 パリ花善の設立に先行する形で、JR東日本と花善など国内の駅弁製造会社5社は昨年10月30日〜11月30日、パリの国鉄リヨン駅に設けた臨時店舗で共同で駅弁を販売した。
 花善は、国内の「鶏めし」とほぼ具材が同じ商品を12ユーロ(約1500円)で販売。売上高は非公表だが、秋田産「あきたこまち」を鶏スープやしょうゆ、砂糖で炊いた味付きのご飯が好評だったという。
 現地法人としての今後の事業展開は、ネットで注文を受けてレンタルキッチンで調理し、配達するスタイルで定着を図る。
 現地駐在員を務めるのが大館市出身の佐々木朝菜さん(22)。小樽商科大在学中、「鶏めし」を研究テーマに取り上げたことが縁となり、昨年4月に休学して花善に入社した。佐々木さんは「味は現地でも好評で不安はない」と話す。
 八木橋社長は、2年ほど前から海外進出の可能性を探ってきた。少子化や人口減少が進む国内から目を転じ、「鉄道網がしっかりしている海外で売りたい」との思いからパリに着目した。
 「駅弁の文化は欧米にはない。パリの駅で当たり前のように鶏めしが売られている状況をつくりたい」と八木橋社長。現地でも知られるようになった「BENTO(弁当)」に続けと、「EKIBEN」を売り込む。


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2019年01月16日水曜日


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