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<大槌町旧庁舎>「勇気を持って立ち上がった職員遺族に申し訳ない」原告側、落胆隠せず

記者会見する原告の高橋代表(中央)=17日、岩手県庁

 岩手県大槌町旧庁舎の解体差し止めを求めた住民訴訟は17日、事実上の「門前払い」で一応の決着を見た。原告で住民団体「おおづちの未来と命を考える会」の高橋英悟代表は「勇気を持って声を出し、立ち上がった職員遺族に申し訳ない」と語り、落胆の色を浮かべた。
 口頭弁論で一貫して「震災遺構としての価値」を訴え続けてきた。それだけに、訴え自体を不適法と退けた判決を「被災者の思いに向き合っていない」(代理人弁護士)と批判した。
 町主催の住民説明会に関する判断についても「開催した事実だけを認定して内容を考慮せず、議論は尽くしたとしている」と不満を示した。控訴については「他の原告と相談して決める」と話した。
 結果的に解体着工を後押しする形となった司法判断に、高橋代表は「判決はあくまでも通過点。解体をマルかバツかで決めるのではなく、住民の声に政治はどう向き合うのか立ち止まって考えるよう訴え続ける」と表明。今後も平野公三町長や議会に協議の場を持つよう求めていく考えを示した。


2019年01月18日金曜日


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