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<シベール>宮城、山形のファンに波紋「定番のお土産、何とか残って」

 仙台圏への積極出店で成長したシベールが17日、民事再生法適用を申請したニュースは宮城、山形両県のファンらに波紋を広げた。特に1980年代に展開した「ル・グレン」はトレンドをつかんだ商品と店づくりで主に女性の人気を集め、仙山圏市場に強固な足掛かりを築いた。文化事業を通じた地域貢献にも熱心で、関係者からは影響を懸念する声が上がった。
 学生時代からル・グレンファンの仙台市宮城野区の会社員女性(50)は「すごく残念なニュース。ケーキも料理も好きで私にとっては上位の店」と言う。
 ル・グレンは、太白区の八木山店を残して2000年代半ばからパン製造販売も行う「シベールの杜(もり)」などに転換したが、「最近も泉区の店でパンを買ったばかり。多くの店を存続してほしい」と願った。
 山形市の本社工場併設店舗を訪れた青葉区の会社員女性(42)は「ラスクと言えば仙台でも山形でもシベール。定番のお土産なので何とか残ってほしい」と話した。
 創業者熊谷真一氏の信念から地域貢献活動にも熱心に取り組んだ。08年には本社敷地に複合施設「シベールアリーナ・遅筆堂文庫山形館」をオープン。山形県川西町出身の作家故井上ひさしさんの蔵書を集めた遅筆堂文庫(川西町)の「分館」と位置付け、図書室を地域に開放してきた。
 NPO法人遅筆堂文庫プロジェクトの阿部孝夫代表理事は「理解がある貴重な企業。文化振興に大きな役割を果たしてきただけに継続を期待したい」と話す。


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2019年01月18日金曜日


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