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<シベール>再生法申請、負債19億円「過去の成功体験から脱することできず」

民事再生法の適用を申請したシベールの本社工場併設店舗「シベール ファクトリーメゾン」=山形市蔵王松ケ丘2丁目

 洋菓子・パン製造販売のシベール(山形市)は17日、山形市内で記者会見を開き、民事再生法の適用を山形地裁に申請したと発表した。申請は同日受理され、保全処分を受けた。負債額は約19億6000万円。今後も事業を続け、従業員167人の雇用も継続する。
 代理人らによると、同社は自社製造ラスクの通信販売のほか、山形、宮城両県の直営20店で洋生菓子などを販売。他社と主力商品のラスクの競争が激化し、贈答品を中心に売り上げが年々減少した。
 不採算店舗の閉鎖や営業時間の短縮などで対応したが、売り上げ減が響いて経営が悪化。資金繰りの見通しが立たなくなった。
 売上高のピークは2008年8月期の44億5300万円。18年8月期は26億7000万円まで落ち込み、3期連続の赤字決算となった。
 既に事業譲渡に向け食品メーカーと協議しているという。黒木誠司社長は会見で関係者に陳謝し「かつてシベールはラスクで成功した。贈答習慣が減り、ライバルが出現するなど環境が変化する中で、過去の成功体験から脱することができなかった」と説明した。
 シベールは1970年創立。82年には仙台市太白区に洋菓子店「ル・グレン八木山店」をオープン。レストラン、カフェなどの外食部門にも参入している。2005年にジャスダックに上場し、一時は首都圏にも出店した。


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2019年01月18日金曜日


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