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<東日本大震災>津波で全壊の陸前高田・気仙小で落成式 岩手の公立校、再建完了

真新しい教室で学び始めた気仙小の児童たち

 東日本大震災の津波で全壊した岩手県陸前高田市気仙小(児童55人)の移転新築工事が完了し、落成式と3学期の始業式が18日に新校舎であった。これにより岩手県では、被災して再建を計画していた公立の小中高14校全てで新校舎が完成した。
 新校舎は、同市気仙町今泉地区に造成された高台エリアに整備。木造2階で延べ床面積は約2700平方メートル。地域住民も利用できるホールを備えた。総事業費は約23億円で災害復旧費や復興交付金を充てた。
 戸羽太市長は落成式で「復興のシンボルとなるよう地元の木材をふんだんに使用した。地域の発展を担う拠点となってほしい」とあいさつ。児童会長の6年鈴木愛弓さん(12)が「明るく元気に輝く学校をつくっていきたい」と宣言した。
 冬休みが終わった子どもたちは、新たな学びやに初登校。間もなく市内の祖父宅から学校近くに再建した自宅へ引っ越すという6年細田将斗君(11)は「卒業までの3カ月、感謝しながら生活したい」と語った。
 気仙小の旧校舎は3階建てだったが、最上階まで津波が押し寄せて全壊。震災後、近隣の長部小で授業を行ってきた。2013年に気仙小として両校が統合した。
 県教委によると、震災で被災した沿岸市町村の小中高は計86校あり、高台への移転や校舎の改修で再建を進めてきた。
 宮城県では震災後の統合に伴い、今後2校が新築・移転する計画。福島県は東京電力福島第1原発事故の避難指示区域を除いて復旧した。


2019年01月19日土曜日


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