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化女沼の保全へ思い新たに ラムサール登録10周年を記念し大崎でイベント

渡り鳥の観察などの活動を紹介した「おおさき生きものクラブ」の子どもたち

 大崎市の化女沼のラムサール条約登録10周年を記念したラムサールフェスティバル(市主催)が19日、同市の大崎生涯学習センターであった。市民ら約250人が参加し、沼の保全とワイズユース(賢明な利用)への思いを新たにした。
 化女沼は国内のダム湖として初めて2008年10月に湖面34ヘクタールが登録された。周辺に600種以上の植物があり、冬季はマガンやシジュウカラガンなど約2万羽の渡り鳥が飛来する。
 基調講演では、日本野鳥の会会長の柳生博さんらが化女沼について「鳥と共存する里山を象徴する場所で世界に誇れる」と評価。絶滅危惧種の亜種ヒシクイの飛来数の減少に触れ、「神経質な鳥。観察者や釣り人はヒシクイに配慮した行動が必要」と呼び掛けた。
 化女沼周辺でビオトープを造るなどの環境学習をしている「おおさき生きものクラブ」の小学生らが活動内容を発表。パネル討論もあり、化女沼周辺の清掃や植樹、外来種駆除などの活動をする地元の団体の代表らが、今後の展望について意見を交わした。
 パネリストからは「市民の関心が意外に低い。化女沼の魅力をもっと内外に発信すべきだ」「韓国のオルレのような遊歩道整備で利活用を進めたらどうか」といった意見が出された。
 フェスティバル実行委員長のNPO法人「エコパル化女沼」の木村敏彦理事長は「賢明な利活用のためには、人づくりも大切だ」と強調した。


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2019年01月20日日曜日


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