岩手のニュース

<いわて春夏秋冬>災い封じ集落の外へ/白木野人形送り(西和賀町)

わら人形を担いで雪道を練り歩く白木野集落の人たち

 家々の災いをわら人形に封じ込め、集落の外に送り出す「白木野人形送り」が19日、岩手県西和賀町であった。14戸が肩を寄せ合って暮らす白木野集落に200年以上続く奇習だ。
 公民館では、住民たちが朝から武者姿の人形を作製。人形を担ぎ、ほら貝を鳴らしながら雪深い山里を練り歩いた。「途絶えさせてはいけない」と湯田中3年高橋源生(げんき)さん(15)も列に加わる。
 地区境に着くと、わら人形をクリの木にくくり付けた。集落に災いの種が入り込まないよう、にらみを利かせるのだという。
 同様の風習は周辺の集落にもあったが、次第に廃れていった。長年、人形作りに携わる農業高橋美通(よしみち)さん(82)は「疫病が流行しても白木野では誰もかからなかった。続けなければならない」と言う。

 イーハトーブ・岩手の各地に人々の営みや文物、自然を訪ねる。


関連ページ: 岩手 社会

2019年01月20日日曜日


先頭に戻る