
<いじめ母子心中>父親「第三者委による調査を」仙台市長らに要望書
仙台市泉区で昨年11月、寺岡小2年の長女(8)へのいじめを苦に母親が2人で無理心中したとみられる事件で、父親は21日、第三者委員会による速やかな調査を求める要望書を郡和子市長、佐々木洋教育長宛てに提出した。
要望書は全5項目。第三者委委員の半数を遺族推薦とすることや、遺族が指定した専門家をそのまま採用することも求めた。
父親は「市や市教委は市いじめ防止基本方針でいじめられた側に寄り添うとしながら、対応しなかった。基本方針があるなら、それにのっとって実行してほしかった」と訴え、徹底した調査を求めた。
要望書を受け取った佐々木教育長は「今回の事案を重く受け止めている。しっかり読み込み、対応を検討する」、岡崎宇紹(ひろつぐ)子供未来局長は「市長にちゃんと報告する」と答えた。
父親によると、長女は小学1年だった昨年3月ごろから同級生2人からにらまれたり、無視されたりするなどのいじめを受けた。学校や市教委の対応が不十分だったため、母親と長女は体調を崩し、精神的に追い詰められたという。
2019年01月21日月曜日