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<気仙沼大島大橋>「開通で便利に→宿泊客減」懸念 旅館関係者ら星の観察会など対策模索

大島の親子連れなどを対象に開かれた星の観察会

 宮城県気仙沼市の離島・大島の旅館関係者らが、亀山(235メートル)などから見る星空を観光に生かそうと模索している。地元では、4月7日に気仙沼大島大橋(356メートル)が開通することで観光客増加に期待が高まる一方、宿泊客減少への危機感が強い。星の観察会など夜型イベントを企画し、参加者にそのまま島に泊まってもらおうとの狙い。
 大島観光協会青年部のメンバーら約10人が16、17の両日、光学機器メーカーの担当者から天体望遠鏡を使った星空ガイドの方法を学んだ。16日は亀山から星を観察し、17日はメーカー担当者が実際に大島小の親子連れなど約30人にガイドする様子を見学した。
 青年部代表で星を生かした観光を提案する旅館「椿荘花月」の専務村上盛文さん(45)は、「新たな観光資源として十分に活用できる」と手応えを口にする。
 村上さんが大島から見る星に注目したきっかけは、東日本大震災だ。全国各地から集まったボランティアが星空に感激する姿が忘れられなかった。
 「外から来た人に言われて魅力に気付いた」と振り返る。360度遮るもののない亀山山頂から眺める星空と気仙沼市中心部の夜景は絶景だという。
 橋の開通に合わせて星空を観光で生かそうと協会青年部に持ち掛け、賛同を得た。協会は既に2台の天体望遠鏡を購入。亀山での観察会などを計画する。
 2017年の島内宿泊者数は約2万9400人で震災前の6割にとどまる。架橋で宿泊客が減れば、旅館関係者にとっては死活問題だ。
 旅館「明海荘」のおかみ村上かよさん(53)は「朝方の月や日の出を見るツアーも組み込めば、泊まる客が増えるはず。宿泊につなげる取り組みを今後も考えたい」と話した。


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2019年01月22日火曜日


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