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<輝け若ワシ>鈴木翔天投手/非凡な左腕羽ばたく

「今は肘の不安はない」と練習に取り組む鈴木

 東北楽天に育成を含めて投手6人、野手4人の成長が楽しみな新人選手が入団した。プロで輝きを放つことを誓い、第一歩を踏み出した若ワシたちを紹介する。


 しなやかな腕の振りから伸びのある直球、切れのあるスライダー、カーブ、チェンジアップを駆使する。大学3年の北東北大学秋季リーグではリーグ史上初の完全試合を達成するなど能力は高く、巨人のドラフト1位高橋優貴投手(八戸学院大)と並び、大学トップクラスの左腕と称された。
 暗転したのは4年になったばかりの4月1日の練習試合。登板中、左肘に激しい痛みが走った。そこから投げられない日々が続いた。最上級生としてチームに貢献できない悔しさや、いらだち。目標としていたプロも「行けるかどうか不安だった」と言う。それだけに、東北楽天からの指名に「素直にうれしかった。今は肘の不安はない。一歩ずつ焦らず頑張りたい」。
 子供の頃は水泳、ピアノ、習字をやり、野球には全く興味がなかった。4歳上の兄の影響で小学3年でソフトボールを始め、その後、野球に転向し、のめり込んだ。中学では「やるからには一番上の世界でやりたい」と、プロ野球選手を志すようになった。
 「野球に集中したい」と関東を離れ、富士大に進学。多和田(西武)や小野(阪神)ら上級生投手の投球を見て大いに刺激を受けた。その先輩と投げ合うのが夢だ。
 名前の翔天は「大きく羽ばたけるような人になってほしい」という両親の思いが込められている。「長く活躍し、東北のファンに応援してもらえる選手になりたい」。挫折を乗り越えた非凡な左腕はプロで力強く羽ばたく。(中村紳哉)

[すずき・そら]ドラフト8位。1996年8月19日生まれ。神奈川県出身。185センチ、82キロ。左投げ左打ち。神奈川・向上高−富士大。背番号56。


2019年01月22日火曜日


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