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<福島第1原発事故>新駅舎で帰還待つ 「夜ノ森駅」解体始まる

解体作業が始まったJR夜ノ森駅の駅舎=福島県富岡町

 福島県富岡町は21日、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にあるJR常磐線夜ノ森駅の解体を始めた。1921年の開業時から使われてきた木造平屋の駅舎は姿を消す。
 駅舎は、新設される東西自由通路と一体の橋上駅に変わる予定。夜ノ森駅を含む常磐線が全線再開する2019年度末までに、町とJR東日本が整備する。
 初日は作業員7人が、駅入り口や窓に張られたベニヤ板を外したり、足場を組んだりした。1〜2カ月で解体を終える予定。
 町は部材の再利用も検討したが、老朽化と放射線量が高いことから解体を決めた。駅舎の看板や時刻表などはJRから譲り受け、20年度中に開設予定の町アーカイブ施設に展示。駅東口には解体する駅舎に似せた待合室を設ける。
 町拠点整備課は「残したい気持ちもあったが、新たな駅として再スタートすることで、地元や町全体の復興加速を期待する」と説明した。
 夜ノ森駅は東日本大震災前の10年度、1日平均約400人が利用した。線路脇に約6000本のツツジが植えられ「花の駅」と呼ばれたが、17年1月からの除染作業で伐採された。常磐線は富岡−浪江間で不通が続く。


2019年01月22日火曜日


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