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<紙飛行機おじさん>最長30メートル以上も飛行 子どもに人気「どうしたら飛ぶの?」

 「紙飛行機おじさん」の異名を取る男性がいる。宮城県岩沼市の大塚恒敏さん(65)だ。退職後に折り紙を使った紙飛行機作りにのめり込み、1000個以上を製作してきた。最長で30メートル以上も飛ぶ大塚さんの紙飛行機は評判で、児童館などで子どもたちに教える。「どうしたら飛ぶか、子どもたちが考える力を養うきっかけになる」と、声が掛かればどこにでも赴く考えだ。

 緑に赤、黄色。さまざまな形の紙飛行機がずらりと並ぶ。同市にある大塚さん方の作業部屋。2015年ごろから作り続けてきた作品で、折り方を図示した自作の本や関連書籍なども大量にある。
 大塚さんなりの理論を基にした紙飛行機はよく飛び、同市の放課後子ども教室や児童館で教室を主宰する。仙台文学館などから呼ばれ、紙飛行機作りを指導することもある。いつの間にか、紙飛行機おじさんと呼ばれるようになった。
 紙飛行機作りのきっかけは、15年に東根市図書館で開かれたイベントだった。過去にボランティアとして関わった経験から、「経費が安く安全で道具もいらない出し物」として紙製のやじろべえ作りを披露したが、子どもたちは同時に実施した紙飛行機作りに熱中。以来、紙飛行機教室にシフトすることにした。
 当初は飛行機の形は作れても、全く飛ばなかった。大塚さんは専門書を読み込み、揚力について研究。1日に20個ほど作っては飛ばし、技術を磨いた。羽を小さく折ることなどがポイントだと気付き、今では20秒もあれば納得の出来栄えに仕上げられるという。
 「その日の湿度によっても変わるので、一つとして同じ物は作れない。紙飛行機一つとっても、理論が詰まっていることを考えられる子どもを育てたい」と大塚さん。今後も地域の子どもたちの発達に貢献するつもりだ。


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2019年01月23日水曜日


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