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<いじめ母子心中>両親、学校以外の複数の機関へ相談 解決につながらず追い詰められたか

 仙台市泉区で昨年11月、寺岡小2年の長女(8)のいじめを苦に母親が長女と無理心中したとみられる事件で、両親は学校や市教委以外の少なくとも4機関にいじめを相談していた。複数の窓口で現状を訴えても事態の打開につながらず、母子は精神的に追い詰められたとみられる。
 両親の記録によると、昨年7月31日に県総合教育センター、8月20日に県教委にそれぞれ電話で相談した。同20日には仙台弁護士会で面談を受けた。9月10日は文部科学省の24時間子どもSOSダイヤルに連絡した。
 相談担当者は「体調を崩した女児が話し合いに耐えられるか、もう少し考えた方がいい」(県総合教育センター)、「学校に対応を聞いてほしい」(県教委)などと答えたという。
 SOSダイヤルは県教委の相談窓口につながる仕組みだった。いずれも解決につながる方策は示されなかったとみられる。
 県総合教育センターの担当者は取材に「一般論として、話を聞き学校や教委など適切な相談先を紹介するのが役割。具体的な解決策は示せない」と説明した。
 市教委には8月23日以降、電話で5回相談。学校への指導を求め「繰り返し指導している」との返答だった。事態が改善しなかったため、9月14日に市教委の教育相談室を訪れ、いじめ解消を訴えた。担当者は「市教委は直接、児童生徒の指導は行わない」などと話すにとどまったという。
 両親は腹痛や頭痛を訴えた長女の心のケアにも奔走した。昨年8月20日に県立こども病院(青葉区)を受診。スクールカウンセラーには9月、少なくとも2回相談した。
 10月下旬、校内で「いじめの話を言い触らしている」と広まったといい、長女の体調はさらに悪化した。
 父親は「どこに相談しても駄目だった。泣き寝入りしかない、諦めるしかないのかと妻と話した。家族全員が夜も眠れず体調を崩していった」と振り返った。


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2019年01月24日木曜日


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