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<宮城県北5農協合併>みどりの農協、薄氷の可決 枠組みに反対根強く

合併の賛否を問う臨時総代会の会場に入るみどりの農協の総代ら=美里町文化会館

 宮城県北部5農協の合併構想は23日、各地であった総代会で合併承認議案が可決され、7月1日の新農協誕生が決まった。鍵を握ったのは、みどりの農協(美里町)。大崎市田尻地区を中心に反対活動が繰り広げられ、否決まで16票という薄氷の可決だった。反対派は今後も、再考を訴える考え。合併協議を進めた農協幹部は結果を重く受け止めた。

 田尻地区などの有志でつくるJAの合併を語る会が昨年11月に始めた「一揆」は実を結ばなかった。合併の重要性を理解しつつも、隣接する古川農協(大崎市)などが離脱した合併の枠組みに異を唱えてきた。
 語る会代表世話人の中川幸夫さん(72)は、合併のメリットが明確に示されていない現状を危惧する。活動期間は約1カ月半と短かったが、合併を不安視する組合員が一定数いることは票数で示された。
 反対した総代は「メリットがはっきりせず、夢を抱ける合併になっていない」と指摘。賛成した総代からも「集落で反対はなかったが、古川農協などが抜け、反対派の言い分も分かる」との声が上がった。
 「僅差は活動の効果があったからだと思う」と中川さん。6月の通常総代会を視野に、全組合員を対象にした投票実施を働き掛けたり、他の農協にもいるとみられる反対派と連携したりして、今後も合併農協の在り方を問い続ける意向だ。
 合併推進協議会会長も務めるみどりの農協の大坪輝夫組合長は総代会終了後に記者会見し「100人超の総代に賛同を頂けなかったことは厳しく受け止める」と神妙な面持ち。「実績を早くつくることが近道だが、いばらの道と覚悟している」と気を引き締めた。
 他の4農協は賛成が圧倒的多数を占めた。栗っこ農協(栗原市)の吉尾三郎組合長は総代会後の取材に「承認されたときは涙が出そうだった。4年かかった。組合員には感謝しかない」と喜んだ。いわでやま農協(大崎市)の鈴木千世秀組合長は「合併のメリットを目に見える形にしていく」と力を込めた。


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2019年01月24日木曜日


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