秋田のニュース

<能代火災2人死亡>火元はボイラー室か すぐ近くで遺体発見

火災現場を実況見分する能代署員ら=23日午前9時50分ごろ、能代市富町

 秋田県能代市富町で4棟が全焼し、焼け跡から消防署員とみられる2人の遺体が見つかった22日の火災は、火元となった住宅兼店舗のボイラー室から出火した可能性が高いことが23日、能代署の調べで分かった。遺体がボイラー室のすぐ近くで発見されたことも判明した。
 遺体は連絡が取れなくなっている能代消防署の消防士長藤田大志さん(32)=能代市=と消防副士長佐藤翔さん(26)=同=とみられる。死因はいずれも焼死だった。
 火元となったのは無職武田安一さん(94)方。能代署は武田さんの家族や消火に当たった消防士らから、「火元に隣接する薬局裏から白い煙が出ていた」「ボン、ボンと破裂音が聞こえた」との証言を得た。23日の実況見分では煙が出ていた付近にボイラー室があったことを確認した。
 現場の建物の配置状況は図の通り。武田さん方は道路に面する店舗部分と奥に位置する住宅部分がクランク形に連結する複雑な構造。奥行きは約40メートルあった。同署などによると、遺体は連結部分の中央付近の居室で発見された。
 火元の建物に縦長の住宅や薬局など計3棟が隣接していたことも、消火活動を難しくしたとみられる。
 能代消防署は、今回の火災現場では熱が可燃性物質に移り火勢が急速に強まる「フラッシュオーバー現象」が起きた可能性があるとの見方を示す。佐藤浩司署長は「建物が入り組んだ構造で奥行きもあった。(逃げ遅れる)リスクはあっただろう」と話す。
 警察や消防は24日も実況見分を行い、出火原因などの特定を急ぐ。


関連ページ: 秋田 社会

2019年01月24日木曜日


先頭に戻る