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<中高一貫・横手清陵学院>中学、7年連続定員割れ 市内の学校統合影響

中学校入学者の定員割れが7年続く見通しとなった横手清陵学院

 横手市にある秋田県立の中高一貫校、横手清陵学院の中学校入学者が7年連続で定員割れとなる見通しだ。2019年度入試を実施した東北の11の公立中高一貫校で唯一定員に満たなかった。地元の横手市教委が進めた中学校統合と小中連携のあおりを食った形だ。

 昨年12月下旬に試験を行い1月上旬に決まった横手清陵学院中の19年度入試の合格者数は、定員70人に対して44人にとどまった。受験者数は53人だった。
 志願倍率は開校した04年度の1.59をピークに減り、13年度から1倍を下回る状態が続いている=グラフ=。特に横手市内の小学校からの入学者数は04年度(当時は定員80人)の68人から19年度は31人と半分以下になった。
 佐々木真教頭は「横手市内の中学校統合を期に受験者が減少した」と分析する。市教委は少子化に対応しようと09年に12校あった市立中を6校に減らした。新校舎の大規模校が増え、生徒たちにとっては部活動の選択肢が広がった。学区も拡大したが市教委はスクールバスを運行してカバーしている。
 児童が中学校進学時の環境変化に対応できない「中1ギャップ」の解消にも市教委は力を入れた。地元小中の教員が相互に訪問し、教育方針を共有している。
 県教委の担当者は「市立小中の結び付きが強くなり、相対的に横手清陵学院への関心が薄れたのではないか」と話す。
 横手清陵学院は通学の便が良いとは言えない。最寄りのJR横手駅から2.4キロとやや距離があり、駅からは生徒の多くが路線バスに乗る。市外からの通学はさらに電車などの運賃がかかる。同校は県教委にスクールバス運行を要望しているが、実現の見通しは立っていない。
 佐々木教頭は「現状では、特に自転車で通える地域の児童と保護者に対し、学校の魅力をアピールする」と言う。
 旧横手工高が前身の横手清陵学院は、高校に普通科と工業系の総合技術科を併せ持つ。部活動は中学生と高校生が一緒に練習できるメリットがあり、陸上競技部は強豪として知られる。
 河北新報社の集計では、東北の公立中高一貫校の19年度中学校入試の平均志願倍率は2.20だった。仙台二華(仙台市)の4.64を最高に会津学鳳(会津若松市)の2.40、秋田南(秋田市)の2.36と続いた。


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2019年01月26日土曜日


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