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奥松島の偉人楽しく伝承 日本初の世界一周「若宮丸」乗組員テーマに講演会

小道具を使って若宮丸について語った小出さん

 日本人で初めて世界一周をした千石船「若宮丸」の乗組員をテーマにした講演会が26日、宮城県東松島市宮戸の県松島自然の家であり、約100人が参加した。東京を拠点に活動する芸人ダメじゃん小出さん(50)が、軽妙な語り口で乗組員の体験談を披露した。
 若宮丸の乗組員16人のうち儀兵衛と太十郎が宮戸の出身であることから、地元の偉人にスポットライトを当てようと市内の地域おこし協力隊員らでつくる「儀兵衛・太十郎を語る会」などが主催した。
 小出さんは若宮丸が福島県沖で嵐に遭って漂流した時の状況に触れ、「帆柱(マスト)を切ることがマスト(必要)だと判断した」などとユーモアを交えて紹介。ロシアを横断して皇帝に会い、儀兵衛と太十郎を含む4人が帰国するまでの暮らしぶりを史実に基づいて語った。
 講演した石巻市出身の作家大島幹雄さん(65)は若宮丸について執筆した本の裏話を披露し、「儀兵衛と太十郎は奥松島の宝。歴史という大きな財産を忘れないでほしい」と呼び掛けた。
 同市牛網の無職斎藤知宏さん(65)は「小出さんの話は落語を聞いているようで面白かった。内容も流れも良かった」と話した。


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2019年01月27日日曜日


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