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<未来遺産>気仙沼の団体を登録 被災文化財の再建に高評価

昨年4月に復元された「武山米店」=気仙沼市魚町

 東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県気仙沼市の内湾地区で、被災した国登録有形文化財の再建に取り組む同市の一般社団法人「気仙沼風待ち復興検討会」の活動が、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に選ばれた。関係者は「街を再生させる活動が評価された。励みになる」と喜ぶ。
 日本ユネスコ連盟は2009年から、未来の子どもたちに地域の文化や自然を継承するための活動を未来遺産として登録する。今回が10回目で、全国から応募のあった15件から4件が選ばれた。
 検討会は官民の有志が12年6月に設立。内湾地区で被災した国登録有形文化財6棟の再生を支援する基金創設や文化財を活用した地域活性化が評価された。
 これまでの活動で「武山米店」「角星店舗」など4棟が再建された。検討会は残る「男山本店店舗」「千田家住宅」の復元に向けて昨年12月、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを始めた。
 会長の菅原千栄さん(66)は「震災で全てがなくなった状態から少しずつ築き上げてきた。残り2棟の再生にも力を尽くし、次の世代に引き継ぎたい」と話す。
 県内では東松島市宮戸・月浜地区の小正月行事で国の重要無形民俗文化財「えんずのわり」の保存に取り組む団体の活動が12年、未来遺産に登録されている。


2019年01月27日日曜日


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