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<北限のオリーブ>石巻市、商品化へ本格始動 今秋加工施設を整備、21年発売目指す

オリーブの収穫風景=2018年11月、石巻市北上地区
津波被災地で栽培された「北限のオリーブ」。21年の商品化を目指す

 石巻市は今秋、東日本大震災の復興の象徴として栽培する「北限のオリーブ」の商品化を本格化させる。オリーブオイルや塩漬けなどを製造する加工施設を同市北上地区の津波被災地に整備。津波被害を克服した特産品として2021年の発売を目指す。
 「北限のオリーブ」は14年以降、津波で被災した半島沿岸部の4カ所で実証栽培を始め、昨年は84キロを収穫。栽培指導などで連携する香川県の農業生産法人に送り、初めてオリーブオイルに加工した。
 市は今年約500キロの収穫を目指し、来年は1トンを目標に栽培する。
 新たな加工施設は環境省の交流施設「石巻・川のビジターセンター」そばに建てる。鉄骨平屋で延べ床面積は約170平方メートル。50〜80キロの実を1時間で搾る搾油機2台や塩漬け用の加工室、粉砕器を備えた葉のパウダー加工室を整備する。
 事業費約5600万円は国の地方創生拠点整備交付金を活用する。市議会2月定例会に関連議案を盛り込み、今年10〜11月の収穫時期までの完成、稼働を目指す。
 オリーブは地元の農業生産法人に委託し、網地島と雄勝、北上、河北の各地区で栽培する。昨年は北上地区だけで1150本を植樹した。収穫量も17年は4.7キロだったが、昨年は大幅に増えた。
 市農林課は「新たな特産品としてオリーブ生産を定着させ、震災で甚大な被害を受けた沿岸部の活性化につなげたい」と話す。


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2019年01月28日月曜日


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