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<千年希望の丘>地元の苗木で緑化、憩いの場に 市民団体が水路や芝生整備

中島のマツの育ち具合を確かめる鈴木さん

 東日本大震災で被災した岩沼市玉浦地区に市が造成中の緑の防潮堤「千年希望の丘」で、市民団体「丘サポ・いわぬま」が同市で育った樹木を植えて憩いの場を創出しようとしている。植樹だけでなく、水路を巡らせて中島を設け、芝生広場も整備。丘の上から美しい景色を見せられるようにと張り切る。
 「二野倉 丘サポ・いわぬま植樹地」は約1000平方メートル。名取市境から亘理町境まで南北約10キロに14基盛られた高さ約10メートルの丘のうち、中間付近にある7号丘の北側に位置する。モミジやカエデ、クヌギといったメンバーの自宅に生えるなどした樹木約200本を植え替えた。
 津波の影響なのかどうかは分からないが水はけが悪いため、植樹地内に水路を巡らせた。一部には中島を形成して中央にマツを植え、芝生広場もこしらえた。花を咲かせる木が多いため、春には7号丘からの景観の向上が期待される。
 丘サポが植樹地を造り始めたのは2016年度。メンバーの多くはもともと自然保護活動に取り組む別の団体に加わっており、市などが千年希望の丘で催した植樹祭で指導役を担ってきた。丘のサポーターとして独自の森を整備しようと、丘サポを立ち上げた。
 植樹祭で用いられた苗木の多くは他市町由来だが、「地元産の苗木で地元の被災地に再び緑を」と岩沼市内の樹木を移植したり、市内で採れたドングリを育てて植えたりした。常緑樹が生えているだけの味気ない防潮堤ではなく、7号丘に上った市民に行ってみようと思わせる美しい場所を造ろうと考えた。
 丘サポ代表者の鈴木正信さん(77)は「すぐそばにはヒツジ牧場もあり、たくさんの人が訪れる。子どもたちが家族と来て、散策できるような公園にしたい」と構想を膨らませる。


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2019年01月28日月曜日


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