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<ベガルタ>期待の新戦力(8)左足からのパス高精度 MF吉尾海夏(20)

[よしお・かいな]168センチ、63キロ。兵庫県出身で3歳で横浜に転居。横浜Mユース所属の16年にトップに2種登録され、翌年正式に昇格。17年にはU−19(19歳以下)日本代表に選出。名前は6月生まれが由来で気に入っているが、「店の予約が1回で通らない」と笑う。

 左足から出す高精度のパスと相手守備をかわす動きに優れた若手の注目株。元日本代表の中村(現磐田)から続く横浜Mのレフティーの系譜をつなぐ逸材が、小学生から下部組織で育った古巣を初めて離れた。
 熱心に誘った渡辺監督ですら「無理かと思ったが、来てくれて正直驚いた」と言うほどの決断。「選手として成長することを考えた」と高みを見据える。
 2年目の昨季はリーグ戦6試合に出場。デビューを果たした昨年3月の浦和戦で決勝ゴールに絡む活躍を見せた。YBCルヴァン・カップでは同じ組だった仙台とも対戦。華麗なプレーで、渡辺監督に「こんな良い選手がいるのかと思った」と強い印象を残した。
 手応えをつかんで臨む今季、新たな試みに心を躍らせている。基本陣形が「4−3−3」の横浜Mでは中盤で攻守に動き回るインサイドハーフが定位置だったが、「3−4−3」の仙台では前線で攻撃的なシャドーストライカーに挑戦。石原直ら経験豊富な攻撃陣との連係に「全てが新鮮。多くのことを吸収させてもらっている」と歓迎する。
 飽くなき向上心を支えるのは古巣での2人の教え。下部組織の頃から憧れだった中村は「プレーの次元が違った」。一歩でも近づこうと、キックや巧みな体の使い方をまねた。昨季限りで引退した元日本代表の中沢にはプロとしての心構えを学び「恩人」と慕う。
 「テレビで見ていた人たちと一緒にプレーでき、貴重な経験をさせてもらった」。2人への感謝の思いを表すためにも、新天地での活躍を期す。(原口靖志)


2019年01月28日月曜日


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