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<仙山線>交流電化50年、開発の苦労と意義語る 仙台で元技術者が記念講演

仙山線交流電化に関わったエピソードを披露する岡さん

 JR仙山線の全線交流電化50周年を記念する講演会が26日、仙台市青葉区の市落合市民センターで開かれた。「関山街道フォーラム協議会」の主催。技術者として交流電化に携わった元三菱電機副社長の岡久雄さん(93)=青葉区=が「仙山線交流電化と私」と題して講演した。
 仙山線は1968年に日本で初めて全線で交流電化された。岡さんは交流を直流に変える半導体整流器を使った交流電気車の開発に当たり、仙山線の前身である仙山東線(仙台−愛子間)で実地試験を重ねた。
 「起動時や急勾配突入時などの過酷な負荷にも耐えられるか観察を繰り返した。整流器の保護装置が大きな音を立てて故障したこともあった」と振り返った。
 泊まり込んだ作並温泉では機関区職員らとストーブを囲んで半導体について講義したり、一緒に風呂に漬かって疲れを癒やしたりした裏話も披露した。
 仙山線の交流電化はその後の新幹線開発へとつながった。「一番大事なのは、決して事故を起こさないという信頼性だ」と語り、さらなる性能進化と安全性の向上を願った。
 岡さんと、宮城学院女子大現代ビジネス学部の宮原育子学部長、「みちのく鉄道応援団」の佐藤茂代表幹事による座談会もあり、仙山線をはじめとする技術開発の歴史を記録・保存する大切さを確認した。


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2019年01月28日月曜日


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