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<ベガルタ>期待の新戦力(9)左足の技術 高い将来性 MF田中渉(18)

[たなか・わたる]169センチ、59キロ。プロ入りが決まって迎えた新年は、小学生時代に所属したチームで初蹴りを楽しんだ。同じ高校で1学年上だった兄宏武(ひろむ)さんは現在、立正大でプレー。先にプロ入りして「口には出さないが、相当悔しいと思う」。群馬県出身。

 「群馬のテクニシャン」とも称された左足の技術は将来性が高い。キャンプではシュート練習でDFをターンしてかわし、周囲を驚かせた。物おじしないプレーは、高卒新人ながら「開幕戦から出場し、ボランチで勝負したい」と言い切る負けん気が支える。
 常に向上心を忘れない。群馬・桐生第一高では2年生の途中にサイドハーフから中盤に転向。1学年下のストライカーが注目を集めたことに「悔しい気持ちがあった」と言い、自分をアピールできる高精度のラストパスや果敢な攻撃参加に磨きを掛けた。「それでチーム全体がより成長できたと思う」と振り返る。
 3年夏には仙台の練習に参加。スカウトから「プレーの速さや強度が足りない」と指摘されたのを糧に、セットプレーの力強いキックなどを意識して取り組んだ。貪欲な姿勢で子どもの頃からの夢だったプロ選手への道を勝ち取った。
 プロ入りして初のキャンプで味わった厳しい体幹トレーニングにも「体にいい張りがある。体ができあがればいい」と歓迎。今後も「プロの選手はうまい。パスの精度や守備の位置取りなどを学びたい」と意欲を燃やす。参考にするのは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーで活躍するシルバやフォーデン。高いレベルで学び続け、さらなる成長を目指す。
 キャンプでは高校の先輩の蜂須賀と同部屋。「弱気にならないように」と励まされたという。温かなエールを力にプロの世界に強気で挑む。(原口靖志)


2019年01月29日火曜日


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