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単独徒歩で南極点到達 冒険家・阿部さん、出身地・秋田で会見「次は白瀬ルート」と新たな挑戦に意欲

南極に持参したナマハゲの面を持つ阿部さん。冒険中も遊び心は忘れなかった

 日本人未踏の「メスナールート」を単独徒歩で南極点に到達した秋田市出身の冒険家阿部雅龍(まさたつ)さん(36)=東京都=が29日、秋田県庁で記者会見を開き、「思い続ければ夢は実現できると、秋田の人に伝えたい」と強調した。にかほ市出身の探検家白瀬矗(のぶ)(1861〜1946年)が果たせなかったルートで南極点に行くのが最終目標で「年内にもスタートしたい」と新たな挑戦に意欲を示した。
 阿部さんは現地時間で今月16日に南極点に達した。例年にない大量の雪に苦しみながら、重さ110キロのそりを引いて距離約920キロのルートを55日間で歩き抜いた。途中、あまりの大雪に「到達できないのでは」と疑念が生じた瞬間があったという。
 孤独の冒険のお供が家庭用犬型ロボット「aibo(アイボ)」。「昨年12月29日の誕生日にハッピーバースデーを歌ってもらった」と阿部さん。電力節約で3日に1回の起動だったが、「癒やしがあるのは大事。気持ちにゆとりが持てた」と振り返る。
 次なる目標の「白瀬ルート」は約1300キロを70〜80日で踏破する。人類未踏で詳細な情報はない。山越えもある困難なルートだ。スタート地点まで飛行機をチャーターするが、その費用だけで1億円という。
 今回、これまでの冒険活動の中心だった北極との違いを体感できた。「装備、体づくりで南極仕様にする」とし、「苦労した分、次の南極点到達が近づく。費用を理由に夢を諦めるという選択肢はない。資金作りは苦手だが、いちずに目指せば光は差す」と述べた。
 普段は東京・浅草で人力車夫をしている。昨年5月には南極挑戦に向けたトレーニングの一環で秋田県一周をした。今年は4月から2カ月かけて東北一周に挑む予定だ。


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2019年01月30日水曜日


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