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いわきの中山間地、高齢者ら無償輸送へ 市貸与のEV使い住民が運転ボランティア

住民ボランティア輸送の協定を結んだ(左から)三和地区の永山会長、清水敏男いわき市長、田人地区の蛭田会長

 福島県いわき市の三和、田人両地区で3月にも、住民がドライバーになって高齢者らの移動を支えるボランティア輸送が始まる。市も電気自動車(EV)各2台を貸与して支援。関係者は、中山間地の生活の足を確保する行政と地域の協働モデル事業に育てたい考えだ。
 運営主体になる三和町地域振興協議会、田人地域振興協議会が29日、役割分担などを定めた協定を市とそれぞれ結んだ。
 利用者は、原則として運転免許を持たない高齢者を想定。目的には買い物や地区行事への参加など一定の要件を設け、輸送先も地区内と商業施設などがある隣接地区に限る。事前予約すれば、登録した運転手が無償で輸送してくれる。
 市は5、7人乗りのワゴンタイプのEVを公用車として購入して両地区に貸与。専用の急速充電設備を支所に設置した。初年度の事業費は1500万円。
 両地区は路線バスの廃止や減便に伴い、公共交通が空白や不十分な状況で、2017年度から新たな仕組みを検討してきた。それぞれ定年退職者を中心に30人前後が運転講習を受け、運転手登録する見通し。
 市役所での協定締結式で、三和地区の永山肇一会長は「高齢者が安心して暮らせる交通システムにしたい」と強調。田人地区の蛭田一会長は「住民が大いに期待している。中山間地の振興のモデルになるように取り組みたい」と語った。


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2019年01月30日水曜日


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