宮城のニュース

<インフルエンザ>宮城で猛威 患者急増、学校や高齢者施設神経とがらせる

インフルエンザの症状を訴える女児を診察する川村院長(右)=28日、仙台市青葉区のかわむらこどもクリニック

 インフルエンザが宮城県内で猛威を振るっている。患者数が急増し、大流行した昨季に迫る勢い。学校では学級閉鎖が相次ぎ、高齢者施設は感染拡大に神経をとがらせる。来週にかけてピークを迎えるとの見方もあり、県は全域に警報を発令し、警戒を呼び掛ける。

 仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックでは、先週82人がインフルエンザA型と診断され、今週は30日午前までで64人に上った。小学2年の長女(8)が感染した母親(34)は「自宅ではアルコール消毒や加湿器で気を付けていたので、ショックだ」と話した。
 爆発的な感染拡大の背景について、クリニックの川村和久院長(67)は「変異したウイルスが広がり、免疫が働かない場合が多いのではないか」と推測する。今週後半から来週にかけてピークとなる可能性があるという。
 予防対策について川村院長は「飛沫(ひまつ)感染と接触感染が主な感染ルート。マスクと手洗いが有効だ」と強調。薬の服用の有無にかかわらず、インフルエンザでは突然走りだすなどの異常行動が報告されており「特に子どもの場合は発熱から2日間、保護者は目を離さないでほしい」と呼び掛ける。
 県疾病・感染症対策室によると、1定点医療機関当たりの患者報告数はグラフのように7週連続で増加した。1月7〜13日の週から急カーブを描き、14〜20日は46.97人で前週(7〜13日)の1.6倍に拡大した。警報発令基準30人を超え、大流行した昨季ピークの54.16人に迫る。県は全域に警報を継続している。
 県内の公立幼稚園・小中高校で学級閉鎖をしているのは30日現在、150校295学級。このうち仙台市内は163学級で今季最多を更新した。市教委健康教育課は「給食時に机を合わせなかったり、小まめに検温したりと、各校で対策を工夫している。受験シーズンと重なり、学校現場は気が抜けない」と語る。
 高齢者施設も細心の注意を払う。青葉区のせんだんの杜特別養護老人ホーム「リベラ荘」では、職員が介護作業ごとに消毒剤を使い、別の階に移る時もマスクを交換する。消費量は1日250枚以上になる。
 それでも今季、利用者と職員の計十数人が感染したため、全職員約60人が先週以降、抗ウイルス薬タミフルを予防服用した。松本久施設部長(38)は「例年以上に流行していると感じる。標準的な予防対策を続けるしかない」と気をもむ。


関連ページ: 宮城 社会

2019年01月31日木曜日


先頭に戻る