宮城のニュース

<E番ノート>郷土愛 素朴さを失わない4代目主将

 鉄平、松井稼、嶋に続く東北楽天の4代目主将に銀次が就任した。高卒生え抜きとして初めてだが、何より東北出身選手初というところに価値がある。岩手県北沿岸部の普代村で生まれ育った銀次は「被災地の人たちに勇気を届けられるプレーを見せなくてはいけない」と常に使命感は人一倍だからだ。
 2015年末、地元で野球教室をした際、ユニークな地域おこし案を明かした。「もっと稼いで村に初めてのコンビニをオープンさせたい。オフの冬には温かいおでんを提供し、自分も店に立つ」。聞けば中学まで過ごした村にはコンビニがなく、身近に感じたのは盛岡中央高に進んでからだった。
 あれから3年。「あの計画は…」と聞くと、「もういいんです。普代にはたぶん必要ない」と返ってきた。コンビニが出店すれば地元の商店に影響が出る。「村にとって本当にいいことなのか」と地元民の立場で自問自答したという。
 「コンビニがなくても頑張れていること自体がすごい。そんな田舎で育ててもらった選手としてもっと活躍して恩返ししたい」。チームの顔になっても素朴さを失わない等身大の姿勢が銀次らしい。(金野正之)


2019年01月31日木曜日


先頭に戻る