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<大槌旧役場庁舎>解体差し止め訴訟 原告、控訴断念を表明「結果として町民の分断助長する」

控訴断念を表明する高橋代表=岩手県大槌町

 東日本大震災の津波で当時の町長や職員多数が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎を巡る解体差し止め請求訴訟で、原告で住民団体「おおづちの未来と命を考える会」の高橋英悟代表は30日、控訴の断念を表明した。控訴期限の31日に請求を退けた盛岡地裁判決が確定する。
 記者会見した高橋代表は「法廷で闘い続けることは、結果として町民の分断を助長し、町の将来に禍根を残す」と説明。「一部で『行政に嫌がらせする団体』とさえ見られている」と無念さをにじませた。
 旧庁舎は19日に本体の解体工事が始まり、既に9割以上が取り壊された。平野公三町長は「町が分断されたとは考えてない。復興まちづくりに多様な意見が出るのは当然で、今後も耳を傾けていく」と話した。
 17日の地裁判決は「解体は業者が契約に基づいて行う物理的破壊行為にすぎない」として工事の差し止め請求を却下、「解体判断に裁量権の著しい逸脱、乱用はなかった」として公金の支出差し止め請求を棄却した。


2019年01月31日木曜日


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