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まん丸ドローンでインフラ点検 福島の建設会社が開発、20年度実用化へ 狭い所もすいすい

小野工業所が開発中の球殻ドローン(右)とスイス製のドローン
ドローンを使って橋の点検をデモンストレーションした公開実験

 建設業の小野工業所(福島市)が、小型無人機ドローンをフレームで覆う「球殻ドローン」の開発に取り組んでいる。インフラ点検に特化した製品で、狭くて暗い橋の内部もすいすい飛行できる。部品も含め「オール福島県製」による実用化を目指している。
 製品はドローン本体を保護するように直径30センチの球状フレームで覆う構造。対象物にぶつかりながら飛ぶことができる。照明やカメラを備え、狭く暗い場所に進入しての撮影が可能という。
 同種の製品はスイスの企業が商品化済みだが、「球殻ドローン」の直径が約10センチ短い。小野工業所の高橋明彦技術部長は「スイス製は橋桁に入れるぎりぎりのサイズ。よりコンパクトであれば点検作業が容易になる」と説明する。
 現在は試作段階で、2020年度の実用化を目標とする。フレームのカーボンやドローン本体の部品について県内企業からの調達を検討している。
 橋桁の内部は、有毒ガス充満や腐食進行の恐れがあるなど危険の多い現場とされる。同社は昨年夏からドローン研究などを手掛けるブルーイノベーション(東京)と共同開発を進めてきた。
 今月24日には福島市内で開発状況の説明会を開くとともに、スイス製ドローンによる橋の内部撮影の公開実験を行った。会場で高橋部長は「老朽インフラは今後増加するが、作業員は限られる。少人数でも効率的に点検ができるようにしたい」と話した。


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2019年01月31日木曜日


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