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在庫カウントの手法応用、ハクチョウ飛来調査 千葉の棚卸し業者が担い手確保に協力

独自の端末でハクチョウの飛来数を数えるエイジスの社員

 スーパーなどで在庫をカウントする民間企業の手法を鳥類調査に応用する試みが31日、全国有数のハクチョウの飛来地、宮城県の鳴瀬川で行われた。棚卸しサービス業エイジス(千葉市)が社会貢献事業として協力。鳥類調査は研究者や個人のボランティアに頼っており、企業が乗り出すのは珍しい。
 同社が環境省のガン、カモ類調査の事務局を担うNPO法人バードリサーチ(東京)と共同で実施。東松島市の鳴瀬大橋から約11キロ上流の木間塚大橋まで9カ所を調査し、ハクチョウ計2892羽を確認した。
 エイジスの社員4人は電卓のような棚卸し端末を使用。数える対象を複数の固まりで捉える「ブロックカウント」という在庫管理の手法を用い、数羽から数十羽の集まりを瞬時に見極めて端末に入力した。カウンターで1羽ずつ数えたバードリサーチの2人との誤差は10%以内に収まった。
 鳥類調査はボランティアの高齢化で担い手不足が課題になっている。エイジスは47都道府県に拠点があり、社会貢献の一環として今回初めて試験的に実施した。全国調査に協力する意向も示している。
 参加したエイジスの服部剛典さん(40)は「数を数えるプロとして普段の仕事の延長でできた。有意義なデータを提供できるのであれば、スタッフのモチベーション向上にもつながる」と意欲的に語る。
 バードリサーチ研究員の佐藤望さん(34)は「数えることに関しては全く問題ない。練習を重ね、来年1月の環境省調査に協力してもらえるように調整していきたい」と期待する。


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2019年02月01日金曜日


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