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<千年希望の丘遺棄>被告が無罪主張「口論になり帰った」 仙台地裁初公判

 宮城県岩沼市押分の千年希望の丘周辺で2017年10月、仙台市太白区の無職高松瑞絵さん=当時(54)=の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた塩釜市藤倉2丁目、バス運転手中川済治被告(57)の裁判員裁判初公判が31日、仙台地裁であった。被告は「やっていない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
 検察側は冒頭陳述で、2人は事件前から交際していたと説明。事件当日の夕方に被告が軽乗用車で高松さんを自宅付近まで迎えに行き、立ち寄った遺体発見現場でトラブルになったとして、「車を被害者に衝突させ、転倒したところをひいて殺害し、そのまま立ち去った」と主張した。
 被告の犯人性や殺意は車前部のナンバープレート周辺のへこみや、車底部の3カ所から高松さんの服の繊維片が見つかった点、被告の車の不自然な動きを捉えた現場付近の防犯カメラ映像などで立証できると説明した。
 弁護側は「2人が現場に立ち寄るのは2回目で、デート目的だった。持ち寄った缶チューハイを一緒に飲み、酒に酔って口論になったため、被告は1人で現場を離れた」と強調。繊維片や防犯カメラ映像など検察側の証拠には不確かさや矛盾があるとし、「犯行状況を一貫的に説明できていない」と指摘した。
 江口和伸裁判長は、繊維片の鑑定結果や犯行状況の再現実験の信用性などに関し検察、弁護側がそれぞれ証人申請した専門家の尋問を、証人が同時に意見を述べ合う「対質(たいしつ)」で実施する方針を示した。
 起訴状によると、被告は17年9月30日夜、千年希望の丘敷地内の空き地で、高松さんを軽乗用車ではねて転倒させた上、ひいて殺害したとされる。


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2019年02月01日金曜日


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