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犯人制圧 気迫に完敗 仙台東署で逮捕術大会 記者が参戦

逮捕術大会に参加する記者(左)=1月18日、仙台東署

 空手や剣道などを組み合わせた警察独自の武術「逮捕術」。犯人制圧や護身のため警察官は日々、習得にいそしむが、一般にはあまりなじみがない。宮城県警担当記者として実態を知ろうと、仙台東署で1月18日にあった逮捕術大会に参加した。(報道部・荘司結有)

 「ヤーッ!」「どおーっ」。大会前日、東署の演武場に気合の入った雄たけびが飛び交う。声を張り合うのは、県警で選抜された「特別訓練員(特練員)」や元特練員の署員ら。迫力にたじろいだが、意を決して道着に袖を通し、練習に臨んだ。
 たたいても安全な素材でできた「ソフト警棒」で相手の肩や胴、脚を打つ。隙をつき、いかに速く打ち込めるかが肝心。学生時代に陸上部で短距離走を続けたため瞬発力には自信があったが、相手の気迫に押されて尻もちをつき、署員らの苦笑を誘う。練習後は全身筋肉痛で、箸を持つのもやっとだった。
 痛みを抱えながらの本番当日。デモンストレーションの試合で元特練員の警察官と対戦した。1分半の間に先に3本取った方が勝者。「下手な鉄砲も数撃てば当たる」の精神で何度も振りかざしたが、相手のかわしが速く、なかなか当たらない。
 終了間際、ようやく胴に1本入れた。直後に脚を打たれ、結果は引き分け。お情けで1本を打たせてくれたのだと思い知る。元々勝てるわけがなかったが、負けず嫌いの身には悔しさが残る。
 署員同士の試合は、動きの俊敏さと勝負への熱量がまるで違う。積み重ねた訓練のたまものだろう。事件事故の現場に駆けつける警察官も現場を取材する記者も、初動が命。本業では後れを取らないよう警棒をペンに持ち替え、気を引き締めた。


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2019年02月01日金曜日


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