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<小動物と暮らす>プレーリードッグ編(2)不適切な食事に注意

ペットの健康のため、食事の管理には十分気を付けて=仙台市八木山動物公園

 プレーリードッグはとても太りやすく、肥満から肝疾患にかかりやすい動物です。慢性肝炎や、脂肪肝、肝硬変などの予防のため、ウエートコントロールは十分に行ってください。
 切歯のみが生涯伸び続け、不正咬合(こうごう)がみられることがあります。この場合、2週間に1度は動物病院で適切な処置を受けましょう。処置しないでいると、摂食困難になったり、眼の下や眼球の裏側にうみがたまったり、副鼻腔(びくう)炎になったりする可能性があり、危険です。
 金網をかむ癖のある個体は、切歯が折れて不正咬合になる場合もあります。このような個体は水槽タイプの容器で飼育しましょう。
 腸が大変長く、いろいろな食物を与えると腸内の細菌が安定せずに、消化不良を起こしやすくなります。腸内にガスがたまったり、悪い細菌がすみ着いて腸毒素血症を起こしたりすることで、命を落とす場合があるので注意しましょう。
 不適切な食事は尿道閉塞や腎不全を発症します。人の食べるような、味の濃い物は腎臓の寿命を大きく縮めるため、避けましょう。
 以前、口の中に水泡や潰瘍ができ、なかなか治らなかった診療例がありました。飼い主は、当院で購入した専用フードしか与えず、しっかりと飼育管理している方だったので、食事の問題ではないと思っていたのですが…。
 あまりに治らないので再度食事に関して聞いたところ、外で摘んだクローバーの葉をおやつとして与えていたことが分かりました。放牧牛がクローバーを食べると「クローバー中毒」を起こし、口の中に水泡や潰瘍ができます。まさに、これが原因だったのです。クローバーを与えなくなってすぐに症状は消えました。
 私たちの身近にも、ペットが食べて安全かどうか分からない植物が多く存在します。食事の大切さを十分に理解し、部屋の中で放す際にも、不適切な物を口にしないように監視して事故を防いでください。
 輸入規制により、繁殖の難しいプレーリードッグは大変貴重な動物になってきました。飼育する機会に恵まれたなら、病気やけがのないように飼ってあげてください。(獣医師)


2019年02月01日金曜日


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