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<サン・ファン号>「原寸大を」かなわず 石巻の関係者、肩落とす

 解体されるサン・ファン・バウティスタ号の後継船の規模が4分の1となることが決まり、先人の遺業を継承する文化遺産として原寸大での復元を求めてきた石巻市の関係者は1日、「歴史を正しく伝えられるのか」と不安をにじませ、肩を落とした。
 市町内会連合会など10団体は昨年12月、原寸大での復元を亀山紘市長に要望した。連合会の井上誼一会長は「4分の1では原寸大の迫力にかなわない。慶長遣欧使節団の偉業を伝承していけるのか」と指摘。「原寸大に勝るとも劣らない仕掛けを全力で考えてほしい」と訴えた。
 県の検討委員会に出席した後藤宗徳石巻観光協会長は「非常に残念」と語りつつ、「議論が大きさに集中してしまったが、県と連携し、VR技術やプロジェクションマッピングなどを使い、船やミュージアム全体の魅力を発信する方法を考えることが大切」と強調した。
 検討委の委員の一人で、サン・ファン号がある県慶長使節船ミュージアムの浜田直嗣館長は「最終的にはやむを得ないと判断した」と受け止めた。県に対し「開館から20年以上がたち、サン・ファン号を巡る新たな見解も出てきている。現代的なミュージアムに生まれ変われるよう力を入れてほしい」と注文を付けた。


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2019年02月02日土曜日


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