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<バレー部PTSD控訴>二審も岩手県に賠償命令 暴言認定で増額

 盛岡一高(盛岡市)の元バレーボール部員の男性(27)が在学中、元部顧問の40代男性教諭からの暴力や暴言で心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、教諭と県に計約200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は1日、県に20万円の支払いを命じた一審盛岡地裁判決を変更、慰謝料を増額し、県に40万円の賠償を命じた。
 小川浩裁判長は教諭が部活動中、男性に平手打ちした事実や「お前のような人間が社会を駄目にする」などと言い放った事実を新たに認定。体罰や男性の人格を否定するような言動は「教員の裁量の範囲を超えて違法」と判断した。
 教諭が一審での尋問で「平手打ちは『びんた』と異なり暴力ではない」などと供述した点も「詭弁(きべん)だ」と指弾したが、暴力や暴言とPTSDの罹患(りかん)との因果関係は認めなかった。
 判決後に仙台市内で記者会見した男性の父親(62)は、同じ教諭が指導した不来方高(岩手県矢巾町)の男子生徒(17)が昨年7月に自殺したことに触れ、「息子も自殺と紙一重の状況だった。学校がまともな調査をしていれば、男子生徒が死ぬことはなかった」と学校側の対応を批判した。
 判決によると、男性教諭は2008年、県外遠征を無断欠席した男性を体育教官室に呼び出し、鍵を壁に投げ付けたり拳で机をたたいたりして、30分以上にわたり怒鳴りつけるなどした。
 岩手県教委は「判決内容を精査して対応を考えたい」とコメントした。


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2019年02月02日土曜日


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