福島のニュース

<常磐もの>福島の栽培漁業復活へ拠点 相馬に県水産資源研が完成

ヒラメ・アユ稚魚飼育棟を見て回る内堀知事(左から2人目)ら

 福島県の栽培漁業の拠点となる県水産資源研究所が相馬市沿岸部に新たに完成し、式典が1日、現地であった。ヒラメの放流用稚魚やアワビの稚貝を年間100万単位で生産。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの本格的な漁業再生に取り組む。関係者は市場評価の高い「常磐もの」復活への寄与を願った。
 式典には約80人が出席。内堀雅雄知事が「資源管理と水揚げを両立させる福島型漁業の実現を目指し、常磐ものを消費者に実感してもらえるよう取り組みたい」と述べた。
 県は敷地約3万2300平方メートルに、魚類棟や実験棟、管理棟など計13施設(延べ床面積約8000平方メートル)を整備。隣接する相馬共同火力発電所から約7度高い温海水を水槽に取水してコスト削減を図った。整備費は約92億円。
 8月に10センチサイズのヒラメの稚魚100万匹を生産し、来年2月に6センチのアユ300万匹を、2020年秋には3センチのアワビ100万個を供給する計画。高値で取引されるホシガレイの養殖研究なども行う。
 震災で福島県大熊町の旧水産種苗研究所が被災。種苗生産は新潟県など県外に委託し、小規模で続けられてきた。水野拓治所長は「失敗なく安定供給できることが必要。(試験操業が続く)福島の漁業を早期に復活させたい」と話した。


2019年02月02日土曜日


先頭に戻る