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<日欧EPA>東北もワイン一斉値下げ 日本酒業界は輸出増に期待

店頭には値下げされた欧州産ワインが並んだ=イオンスタイル仙台卸町

 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が発効された1日、欧州産品の一部の値下げが始まった。東北で、関税が即時撤廃されたワインなどを扱う業者は消費や輸出の拡大に期待する。関税が段階的に削減される品目も多く、「まだ影響が読めない」と慎重な見方もある。

 イオン(千葉市)は東北のグループ約200店舗で欧州産ワインを値下げした。対象約330種類の値下げ幅は50〜200円で、1000〜1500円が売れ筋になるとみる。イオンリテール東北カンパニー(仙台市)のバイヤーは「特に関税が高かったスパークリングワインは値下げ幅が大きい」とアピールする。
 イオンスタイル仙台卸町(若林区)でスペイン産ワインを買った若林区の運送業男性(70)は「普段は国産を飲んでいる。欧州産が値下げされた機会に早速、試してみたい」と話した。
 やまや(仙台市)も店舗や通販で欧州産ワインを一斉に値下げした。
 日本酒も関税が即時撤廃され、東北の酒造業界は拡販に期待を寄せる。仙台市内では5日、EUのバイヤーらを招いて東北の酒類をPRする商談会がある。6県の酒蔵23社が集まり、日本酒と相性の良い料理を組み合わせて提案する。
 欧州で評価の高いホタテは段階的に削減、撤廃される。石巻魚市場(石巻市)は高度衛生管理型で国際的な食品衛生管理方式「HACCP(ハサップ)」に対応し、衛生基準が厳しいEUへの輸出も見据える。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)の長谷部雅也仙台貿易情報センター所長は「東日本大震災で販路を失った被災地の水産業者にとってEUは将来的に有望な市場になり得る」と展望する。
 欧州産のチーズやチョコレート菓子などは将来的に関税が撤廃される見通し。東北の複数の小売関係者は「すぐにでも値下げしたいが当面は関税がかかり、物流費などが高騰している実情もある。今後の状況を見極め対応したい」と話す。


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2019年02月02日土曜日


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