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<むすび塾>高知市中心部商店街で避難誘導検証 高知新聞社と共催

高知市中心部で模擬避難訓練に臨む参加者=2日午前

 東日本大震災の教訓を次の災害の備えに生かそうと河北新報社は2日、防災・減災ワークショップ「むすび塾」を高知市中心部のはりまや橋小学校区で開いた。高知新聞社(高知市)との共催で、通算86回目。南海トラフ巨大地震を想定して飲食店利用客の模擬避難誘導訓練を実施し、中心商店街の津波対策などを話し合った。
 はりまや橋小学校区は高知市を代表する観光スポットの一つで、複数の商店街が密集する。南海トラフ巨大地震では最短30分で30センチ以上浸水し、最大3メートル以上の津波に襲われると想定される。市全体の犠牲者は1万2000人に達する恐れがあり、市は津波避難ビルなどへの迅速な避難を呼び掛けている。
 模擬訓練は日本料理店「土佐料理・司(つかさ)」高知本店を主会場に行われ、店の従業員、商店街関係者、地元住民、市職員ら約50人が参加した。利用客の避難誘導は、石巻市の飲食店団体「石巻芽生(めばえ)会」が2014年に始めた訓練をベースに、負傷者や地元地理に疎い観光客、車いす利用者など実際の客を想定して臨んだ。
 訓練後の語り合いは高知県と高知市が同市追手筋に昨年7月開設した「オーテピア高知図書館」で行った。参加者からは「訓練を通じ、さまざまな課題が見えた」「地域全体で連携して備えに取り組む必要がある」といった意見が出た。
 河北新報社は震災の教訓伝承と防災啓発の深化を目的に、14年から地方紙との連携によるむすび塾を各地で展開している。共催むすび塾は今回で通算14回目。高知新聞社はむすび塾と同様の防災・減災ワークショップ「いのぐ(生き延びるの方言)塾」を16年から開催しており、高知新聞社との共催は16年2月の高知市潮江南地区、17年10月の安芸市に続き3回目。


2019年02月03日日曜日


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