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常磐道への汚染土再利用 羽倉行政区が反対表明 南相馬・小高区

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土を、福島県南相馬市小高区の常磐自動車道の車線拡幅工事に再利用する環境省の実証事業案に対し、地元の羽倉(はのくら)行政区は3日、緊急役員会を開き、地区として反対することを全員一致で決めた。署名活動も行う。
 相良繁広区長(67)が、環境省から昨年12月26日にあった住民説明会開催の要請を断った経緯などを説明。「(原発事故に伴う小高区の避難指示が2016年夏にほぼ全域で解除され)地区住民が戻りつつある中、再利用されたら若者は帰らない。風評も心配だ」として反対の立場を表明した。
 出席した役員ら10人から異論はなく、常磐道の通る小高区西部の10行政区全体に反対運動を広げた上で、羽倉地区の総会を開くことを申し合わせた。
 相良区長は「汚染土は、当初3〜5年で仮置き場から中間貯蔵施設に運ぶという約束だったが、8年近くたっても守られていない。実証というが、一度使ったら永久に置かれる懸念がある」と強く反発している。
 環境省案では、羽倉地区を通る常磐道の一部4車線化工事で、市内で発生した汚染土約1000立方メートルを盛り土の一部に使う。昨年12月14日、市議会全員協議会の場で説明した。
 福島県内の汚染土再利用を巡っては、二本松市で市道の盛り土に使う実証事業に地元が強く反発し、計画が頓挫している。


2019年02月04日月曜日


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