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暗色で死生観を反映 山形・白鷹日本画家飯鉢さん古里で初個展

独特の死生観を感じさせる作品が並ぶ

 山形県白鷹町出身の日本画家飯鉢王朝(いいばちおうちょう)さん(85)=宇都宮市=の古里での初めての個展が、町文化交流センター「あゆーむ」で開かれている。24日まで。
 白や黒、灰色など暗色系の色彩で独自の死生観を反映した作風が特徴。『天地異変』は工場や淡い色の炎を背後に、髪を逆立てた裸の男女が死んだ魚の上を舞う。朽ちかけた木造船の前で虚空を見つめる老人を描いた『老人と海(汚染)』などの作品にも通じる虚無感が基底にあるようだ。
 いずれの作品も人物には表情が乏しく、風景画には寂寥(せきりょう)感が漂う。生の向こうにある死を予感させる。
 院展作家の「特待」として活躍する飯鉢さんは、これまで奨励賞を4度受賞。昨年、絵画51点と中国の古代青銅器などのコレクション作品110点を白鷹町に寄贈し、今回はそのうち絵画作品22点とコレクション6点が展示されている。
 観覧料は一般200円、高校生以下無料。月曜休館。連絡先はあゆーむ0238(85)9071。


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2019年02月05日火曜日


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