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<われら平成元年組>(3)仙台はなもく七三会/朝の講義で異業種交流

講師の話に聞き入る会員ら=1月10日朝、仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台

 31年にわたった「平成」が間もなく幕を下ろす。この間、社会は大きな変革を遂げ、5月には新たな元号を迎える。1989(平成元)年という節目に誕生し、時代の荒波を乗り越えてきた仙台圏の施設、団体などにスポットを当て、それぞれの歩みを振り返る。

 毎月第1木曜日の午前7時、JR仙台駅前のホテルメトロポリタン仙台の一室に人が続々と集まる。1989(平成元)年に発足した異業種交流グループ「仙台はなもく七三会」の例会だ。
 会員は会社員、主婦、国会議員、会社経営者と多彩。毎回、さまざまな分野の専門家を招いて約1時間の講義を受け、朝食を取って解散する。1月10日にあった今年初の例会には約30人が参加。講義のテーマはトランプ米政権だった。
 「愉快な人たちが知り合う場をつくりたかった」。会の発起人で初代会長を務めた会社社長志伯(しはく)知伊(ともい)さん(69)が説明する。
 時代も会の発展を後押しした。発足当時はバブル経済の絶頂期。メトロポリタン仙台の前身となる仙台ターミナルホテル(1988年7月開業)が格安で会場を提供してくれた。好景気の影響もあって会員は当初120人を超え、例会の参加者も毎回40人以上を数えた。
 一方でバブル崩壊のあおりもまともに受けた。「2004年には4人しか集まらない例会もあった。会の消滅も覚悟した」。事務局長の会社社長八木充幸さん(65)が振り返る。06年から開催を毎週から隔週にするなど参加者の負担軽減にも努めた。
 現会員は30〜80代の54人。近年会員数は回復しつつあり、若手の勧誘に力を入れる。会長の弁護士薄井淳さん(40)は「仕事以外のつながりは大きな財産。その魅力を若い世代に知ってほしい」と呼び掛ける。(報道部・宮崎伸一)

[メモ]仙台はなもく七三会の例会は第1木曜日朝(朝会)と第3木曜日夜(夜会)の毎月2回。「『花の木曜日』の午前7時30分」という集合日時が名称の由来。異業種交流会としては、東京を拠点に半世紀近く続く「丸の内朝飯会」に次ぐ歴史があるという。


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2019年02月06日水曜日


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