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<昇任試験問題集執筆>宮城県警の警視正提供文書、非開示部分も流出か 公開請求には黒塗り

警視正が出版社に提供したとされる県警の内部文書(左)。開示された文書(右)は大半が黒塗りされた

 警察の昇任試験対策問題集を発行する「EDU−COM」(エデュコム、東京)に、東北管区警察局に出向中の宮城県警の警視正が県警の内部文書を提供したとみられる問題で、これらの文書に県情報公開条例に基づく非開示部分が含まれていることが6日、県警への文書開示請求で分かった。
 外部への公開を想定しない保秘性の高い文書が流出した疑いが強まった。県警の文書管理規程は無許可で文書を外部に持ち出したり、職員以外に示したりすることを禁じており、規程に抵触する可能性もある。
 河北新報社は昨年12月下旬、警視正が同社に提供したとみられる文書の一部について県警に開示を請求。県警は今年1月下旬、保存期間超過による廃棄などで不存在とした文書を除いて部分開示決定した。
 このうち、送検せずに刑事手続きを終える「微罪処分」の基準に関し、2005年に県警本部長名で本部の各部課長と各署長に出された通達(永年保存)は「捜査の基準に関する情報が記録され、捜査に支障が生じる恐れがある」として、付属文書の仙台地検検事正名の文書のほぼ全てが黒塗りされた。
 容疑者取り調べ時の留意点を紹介する「刑事指南かわら版」(2010年、保存期間指定なし)は「公開すると警察電話の通信が妨げられる」として担当課の内線番号が黒塗りされた。
 皇室警備の心構え(12年、同)やDNA試料の採取方法(13年、用済み後廃棄指定)などを内部に周知する文書は不存在だった。
 県警の文書管理規程は「保存期間が満了したものは廃棄する」と定めており、本来は廃棄されるべき文書も外部に残っていた形だ。
 警視正は12〜17年、試験対策問題の執筆料として同社から計約500万円を受け取った上、裏付け資料として450点以上の内部文書を同社に提供したとみられ、県警が調査している。


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2019年02月07日木曜日


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