宮城のニュース

<統計不正>「矢面に立つのは私たち」調査員、活動影響を懸念

 厚生労働省による毎月勤労統計の不正問題を巡り国会で与野党攻防が激化する中、統計調査の現場では活動への影響を懸念する声が上がっている。「地道に調査を続けてきたのに」。公的統計の信頼性が揺らぐ事態に、日々事業所などに足を運ぶ調査員はもどかしさを募らせる。

 44年も調査員を続ける早坂悦子さん(80)=泉区=は「結果的に統計調査の重要性が世の中に伝わったのは良かったが、今回の件を受けて『協力しない』と言う人が出てこないか心配だ」と胸の内を明かす。
 毎月勤労統計や国勢調査で市内の事業所や個人宅を訪ね歩いた。「調査員は貴重なデータを足で稼ぐ。ぜひ今後も協力を続けてほしい」と呼び掛ける。
 「国の大事な仕事だと思い、雨の日も風の日も一軒一軒回った」と話す熊谷一夫さん(83)=同=。調査員歴40年以上のベテランで、かつて毎月勤労統計も担当した。「給与や保険に関わる大切な統計なのに。信頼が失われたのは残念だ」とため息をつく。
 仙台市役所で7日、調査員の研修と統計功労者表彰式があり、市内の14人が表彰された。国勢調査や経済センサスの調査に当たり、市長表彰を受けた小野寺幸子さん(56)=青葉区=は「調査を断られるなど矢面に立つのは私たち調査員。対象者らに協力してもらえるよう丁寧に趣旨を説明したい」と気を引き締めた。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2019年02月08日金曜日


先頭に戻る