宮城のニュース

<震災遺構>石巻・旧門脇小の保存範囲「全体か部分か」地元住民ら対象にアンケート

 宮城県石巻市が東日本大震災の遺構として部分保存を決めた旧門脇小校舎を巡り、地元住民が「全体保存を要望する会」を発足させた。門脇地域の住民約200世帯や卒業生、市民らを対象に8日、アンケートに着手し、部分保存と全体保存のどちらを希望するか、震災8年となる現在の意向を尋ねる。
 同会は、かどのわき町内会長の本間英一さん(69)と行政委員の阿部豊和さん(66)が5日に設立。鉄筋コンクリート3階の校舎の両側を解体し、中央部分を残す市の計画に対し「校舎を切断すれば、震災遺構として貧弱になる」と主張する。
 質問項目は「市の案の通り部分保存」「校舎全体を保存」の2択。自由意見の欄も設けた。15日を目標に回収を進めるが期限は設けず、今月中に集まった分を市や復興庁に提出する方針。
 本間さんは「時間の経過で街並みも変わり、解体を求めていた住民の考えも変わってきている。次世代に震災を伝える上で広く意見を聞きたい」と話す。
 旧門脇小を巡り、市は2016年3月に部分保存の方針を表明。住民と専門家らを交えた検討会議や市民向けワークショップで保存範囲を検討してきた。全体保存を求める意見は継続して出されていた。
 市は既に基本設計をまとめ、実施設計に向けた準備を進めている。遺構整備の完了は19年度末から20年度にずれ込む見通し。


2019年02月08日金曜日


先頭に戻る